みかん風呂って何となく体に良いイメージありますよね。

あれだけ栄養価が高く色々な効能効果がわかっているみかんだけにお風呂に入れても良いに決まってます。
ただお風呂にみかんを丸ごとほりこんだらいいというわけではありません。
そこでみかん風呂の正しい楽しみ方をお届けします。

みかん風呂とは

そもそもみかん風呂って何?という方向けに、みかん風呂の良さをお伝えします。

冬の風物詩とも言うべきこたつでみかん。ほっこりして美味しいですね。
ただそのみかんの皮は基本的に捨ててしまいますよね。
最近みかんの白い筋は栄養価が高いことがわかって積極的に食べる人が増えていますが、さすがに皮まで活用している人は少ないです。

そんなみかんの皮を活用することがみかん風呂です。
昔から湯冷めしにくい、お肌がしっとりするなど乾燥する冬の時期にピッタリのお風呂に大変身するのです。
みかんの産地ではメジャーな入浴方法ですのでぜひご家庭でもお試しください。

みかん風呂の効能効果

みかん風呂の1番の効能効果はリモネンによる保湿、要するに湯冷めしにくいということで、寒い冬の時期にはぴったりです。
美容の観点から見ますと、そのリモネンの抗酸化作用で美肌美白効果が有ると言われています。

たまに見かけるのですが、みかんの皮に含まれるヘスペリジンが健康に寄与するという記事がありますが、ヘスペリジンは水溶性ではありませんのでみかん風呂ではその効果を期待しても無駄です。
ヘスペリジンは皮や白い筋に多く含まれているので、食べると効果は期待できます。

みかん風呂の準備

みかん風呂を楽しむためには準備が必要で、はいみかんを食べました、その皮をお風呂に入れました、みかん風呂の出来上がり、という訳にはいきません。

みかんの皮を洗う

うちでは庭にみかんの木があって無農薬で栽培していますので、泥や埃を落とすためにざっと丸洗いするだけですが、通常農薬を使って栽培、仕上げにワックスでピカピカなんていうみかんの場合しっかり洗わないといけません。
農薬のお風呂に入ってはみかん風呂の意味がありませんからね。

とは言ってもみかんの殆どが国産で、比較的簡単にきれいに洗い流すことが出来ます。

まずは農薬が残りやすいヘタの部分を切り取ってから流水で洗い流します。
その後5分程度塩水につけて、更に軽く塩水を洗い流す感じで完了です。

みかんを洗っている最中に皮が破れたりちぎれたりしても問題ありませんのでザクザク洗いましょう。

みかんの皮を乾燥させる

洗い終わったみかんの皮を天日干しします。
このみかんの皮を乾燥させる作業が1番時間のかかるところで、3日間ほど干せばからからになると思います。
ここまでくればほとんどみかん風呂も完成となります。

みかん風呂用袋

実際お風呂にみかんの皮を入れる際、そのまま放り込むのではなく袋に詰めてお湯に浮かべるといった感じです。
後の回収も楽ですので必ず袋に詰めましょう。

袋の素材はガーゼなど網目の素材が良いです。
みかんの皮は50gぐらい入れれば良いので、袋サイズはお好みで良いです。

みかん風呂の作り方

みかん風呂の準備万端、ここからは実際みかん風呂の作り方について書いてみたいと思います。

みかんの皮の量

お風呂にどれ位のみかんの皮を入れればよいのかは、浴槽サイズによっても違いますが、300リットルに対してみかんの皮50g程度で十分です。
50gといえどもみかん6~8個ぐらい必要なので、結構な量です。

みかん風呂のヒリヒリ問題

みかん風呂に入るとヒリヒリしたりチクチクすることがあります。
敏感肌の方や小さな子供さんがよく感じて、ヒリヒリするので嫌という話を聞くことがあります。

ヒリヒリの一番の原因は、みかんの皮が完全に乾かせていないことが原因です。
みかんの皮に含まれる揮発性の成分、ソラニンが刺激となって起こる症状ですので、しっかりみかんの皮を乾燥させてから使いましょう。

また、しっかり乾燥させた皮でも刺激を感じる場合は、湯船でみかん袋を絞り過ぎず優しくもみもみする程度にしたり、皮の量を減らすなどで解消するはずです。

みかん風呂まとめ

みかん風呂に使うみかんは一般的に売られているみかんで、種類は温州みかんになります。
ほぼ国産のみかんになりますし、漢方の陳皮も温州みかんから作られていますので安心安全です。

みかん風呂成功のポイントはしっかり皮を乾かすこと。
そして乾燥した皮を袋に詰めて、みかんの入浴剤完成となります。

寒い冬、乾燥したこの時期はみかんが大活躍しますのでどうぞお風呂をお楽しみください。